医師不足と言われる産婦人科医の給料と抱える問題について調べました。

産婦人科医の給料は一体?

産婦人科医の給料を調査!
~勤務医~

気になる産婦人科医の給料を徹底調査しました。まずは勤務医の年収をまとめました。

年齢・地域・施設・性別に分けて紹介しています。

産婦人科の勤務医~年齢別~

一般勤務医の年代別年収を一覧にしました。

600万未満 600万~1000万未満 600万~1000万未満 1400万~2000万未満 2000万以上
20代 100% - - - -
30代 14% 29% 14% 29% 14%
40代 - - 17% 17% 67%
50代 - - 17% 50% 33%
60代 - - - 40% 60%

医師の中でも給料が高いといわれる産婦人科は、医師不足もあり相応の給料を得られていると言えます。医師の経験やスキル次第で2000万円以上の年収も視野に入れられます。

産婦人科の勤務医~地域別~

一般勤務医の地域別年収を一覧にしました。

600万未満 600万~1000万未満 600万~1000万未満 1400万~2000万未満 2000万以上
北海道・東北 - - 50% 50% -
関東 - - - 17% 83%
中部 - 11% - 22% 67%
関西 - - 33% 33% 33%
中国・四国 - 25% - 75% -
九州・沖縄 50% - 25% - 25%

地域によって大きな差が見られました。関東、中部はかなりの高収入を見込める結果です。転職を考えている医師は、地域も含めて勤務地を探すことをお勧めします。

産婦人科の勤務医~施設別~

一般勤務医の医療施設別年収を一覧にしました。

600万未満 600万~1000万未満 600万~1000万未満 1400万~2000万未満 2000万以上
大学・国立病院 11% 22% - 11% 56%
民間病院 - - 25% 31% 44%
クリニック 17% - 50% - 33%

大学病院では56%もの医師が2000万円以上の年収になりました。民間病院600万円未満が0%という結果から、大学病院やクリニックで働く600万円未満の医師が転職を考える場合は、民間病院が濃厚ということになります。キャリアアップの機会を考えてみるのもいいかもしれません。

産婦人科の勤務医~性別~

一般勤務医の性別毎の年収を一覧にしました。

600万未満 600万~1000万未満 600万~1000万未満 1400万~2000万未満 2000万以上
男性 4% 8% 8% 33% 46%
女性 14% - 29% 14% 43%

1400万円以上からは男性が活躍する率が高くなっていますが、女性医師の活躍も負けず劣らず。ほかの診療科に比べ女性医師が活躍しやすいということがわかります。

産婦人科開業医の給料は?

産婦人科として開業した医師の年収は、勤務医に比べてどのくらいの差があるのでしょうか。

開業した産婦人科医の平均年収

全国平均で、産婦人科開業医の平均年収は約2600万~3000万円といわれています。

安易に開業医の方が稼げると数字だけ聞くと思いがちですが、産婦人科の開業時には、約5000万~6000万円ほど資金が必要といわれています。

そのため、償却費として引かれる金額や、ほかにも毎月にかかる人件費や医薬品、諸経費などの出費で相殺され、開業数年間は勤務医の方が安定的に高収入が見込めると言えます。

一般的に開業して3年後から患者数や収入が安定すると言われています。逆に、3年目から傾くこともよくあるようです。念願のマンションや車の購入など、無駄なものに浪費していまい、いざというときに八方塞がりになってしまった医師も少なくありません。

開業医の高収入ポイント

診療所の有床・無床が関係してきます。ベッド数に伴って収入は変わりますが、特殊医療を行えるとより高収入の可能性が高まります。

主に分娩を行っていますが、そのほかにも生理不順治療や不妊治療、更年期障害などの女性特有の診療を幅広く受け入れているクリニックが増えてきているのです。

お産時のサポートやお祝いオプションのフルコース料理、ボディエステ、プレゼントなどで保険外の収入を捻出することが大きなポイントになります。

最近では、一生に一度かもしれないお産のために、お姫様おような「おもてなし」をしてくれる産婦人科もあり、女性からの人気が高いようです。

無床診療所では、入院患者がいないため休日が確実にとれるという安心もありますが、収入は有床施設には届きません。

産婦人科の抱える問題や現状

厚生労働省の統計によると、2014年の産婦人科・婦人科・産科の医師数では以下と発表されています。

産婦人科 10,575人
婦人科医 1,803人
産科医 510人

圧倒的に産婦人科の人気が高いのですが、実際の医師の増加率は低迷している状態です。

しかし、2004年から2014年の期間中に産婦人科医が増加したのは4.1%。全医師増加率15.7%に比べ低い数値となっています。この期間中の産科医は18.3%増で、全体では少ない規模ですが、人気は上がってきていることがわかります。

増減率に伴い、若い医師が増えていることにもなります。

産婦人科人気は上がっているのに医師不足?

訴訟リスクが高いことによる産科診療所の撤退が増えている傾向にあります。

そのため、病院に勤める勤務医は39.6%の増加に比べ診療所の勤務医は14%まで減少しています。

産婦人科の求人は多く出ているのですが、有床診療所やクリニックと分娩なしの診療所では、金額差や労働負担により、人員不足になってしまう偏りも出てきています。

産婦人科になるには

産婦人科医になるには、一般的な医師同様に6年制医学部で履修し、国家資格合格で医師免許を取る必要があります。その後の2年間の実務実習も同様に行います。

産婦人科になるためには、循環器系や救急医療、内科のほかにも脳外科や眼科も必修科目とされています。

専門認定医になるためには、日本産科婦人科学会の参加や論文の発表、臨床試験報告などを行い、試験に合格することで資格を手に入れられます。

産婦人科は内科から外科まで幅広い知識を求められますが、総合的な医療経験ができることも人気の要因です。

産婦人科に向いている人とは

産婦人科では、妊婦さんの精神科医にもならなくてはいけません。細かいところに気を配れる神経質な人が向いていると言えます。

また、体力に自信がないとできない仕事ともいえます。

その分、感動的な生命誕生の瞬間に立ち会えり、産まれてくる赤ちゃんやお母さんに「おめでとう」といえる、他では味わえないやりがいを感じることができます。